赤い拳を持つ男・紅ケンが語る「燃える魂の炎を感じ取ってもらえれば」【第7回敬天愛人練武大会】
7月21日(月・祝)ひがしんアリーナで行われる第7回敬天愛人練武大会。そのプロ試合に出場する紅ケン選手にインタビューしました!
特撮ヒーローや格闘ゲームに影響を受けた唯一無二のスタイルで、観る者の心を熱くする紅ケン選手。敬天愛人練武大会では審判としても活躍してきた彼が、ついにプロ試合に挑む心境を聞きました。
紅ケン「ライフ・オブ・ジャスティス」

――お名前と所属を教えてください。
ケン:紅琳館(こうりんかん)所属、紅ケンです。
――紅琳館で教えている武術の特徴を教えてください。
ケン:僕自身、もともとフルコンタクト空手、極真を20年やってたんです。それをベースにしつつ、菊野先生から沖縄拳法空手も習っていたのでそれもプラス。最近は愛知の「なしこ先生」から中国武術、八極拳を習っています。
それに加えて、YouTubeでも色んな先生方とコラボさせてもらって、学ばせてもらったことをインプットして、生徒たちにアウトプットするというスタイルで指導しています。
――紅ケン選手のファイトスタイルの特徴を教えてください。
ケン:僕のこの構えは、「ウルトラマンゼロ」をイメージしてやらせてもらってます。あとは、名前の通り「ストリートファイターのケン」だったり、普段着は「餓狼伝説のテリー」。
そういった自分が憧れてきたヒーローたちの戦い方を、自分の中で消化して、自分なりにスタイルとして表現しています。まんまコピーはできないけど、自分なりに落とし込んだ唯一無二のスタイルだと思ってますね。

――武道を始めたきっかけ、経緯を教えてください。
ケン:元々、特撮とかアニメのヒーローが好きだったんです。幼稚園のころ「夢」を書くときに、「宇宙刑事シャリバンのように強い男になりたい」って言ってたらしいんですよ。先生がそう書いてくれたそうです。
そこからずっとブレてなくて。最初は少林寺拳法から始めたけど、「投げるし、当てないし、なんか違うな」って。波動拳が出ないなって(笑)。
高校では武道部ではなく、同好会でちょっとやってみたけど、これも違うなと。当時は馬鹿だったんですよ。“当てない格闘技”にピンと来なかったんです。今思えばちゃんとやっとけば良かったとも思うけど。
最終的には21歳のとき、地元にできた極真空手の道場に入って「ぶち当てるって気持ちいい!」って思って、本格的に始めたのが武道歴のスタートです。
――敬天愛人練武大会についての印象を教えてください。
ケン:自分も自由なスタイルでやってますけど、他の選手もそれぞれスタイルや個性がバラバラで、まさに“本当の意味での異種格闘技戦”だと思ってます。
昭和の時代の異種格闘技戦に近いというか。総合格闘技とはまた別で、敬天愛人は「総合武術」みたいな感じなんですよね。
それぞれの流派やバックボーンを持った選手が、自分のスタイルのままぶつかり合う大会。審判をやらせてもらってるときも、毎回「すげえな」って思いながら見てます。
――今回、プロの試合に出場しようと思ったきっかけは?
ケン:前回の大会のときから「出てみたいな」とは思ってたんですけど、正直、自信がなかった。でも、今回戦う森川さんや、優日、たいがー(西村虎次郎)の試合を見て、「ああ、自分も頑張ろう、挑戦しよう」って思えたんですよ。
あと、YouTubeで達人の先生方とコラボさせてもらうたびに、「自分はまだまだ未熟だな」って思うことが多くて。今回のプロ試合は、自分にとっての“修行”として挑戦させてもらっています。
――対戦相手の森川選手についての印象は?
ケン:何度も拳を交えてますが、ガチでやったことはないんです。ただ、彼が強いことはよく知ってますし、あの年齢まで研鑽を続けてる姿は本当にリスペクトしかないです。
そのリスペクトの気持ちを込めて、自分は全力で戦わせてもらいたいと思っています。
――警戒している点は?
ケン:森川さん、蹴りがうまいんですよ。特に内回し、何度も入れられてるのを覚えてます。
それと「闘争心」。絶対に引かない、折れない心。それに気圧されたら負けるので、魂と魂のぶつかり合いにしたいです。
――試合に向けてどんな準備をしていますか?
ケン:普段の指導の稽古に加えて、知り合いのフルコン道場に出稽古にも行ってます。これからも時間が合えば他の先生のところにも行って、もっと学びたいと思ってます。
普段は弟子相手にやってるので、どうしても受けてあげる意識になっちゃう。だから、自分が本気で警戒して臨む稽古が必要なんです。
本当は森川さんのところ(現代空手道研究会)にも出稽古行きたかったんですけど、対戦相手になっちゃったんで、それは叶わず…というジレンマもありますね。

――観客判定について、どんな戦いを見せたいですか?
ケン:ぶっちゃけ、自分は“達人”とか“技術がすごい”ってタイプじゃないので、もう「魂」で訴えるしかないと思ってます。
魂のこもった戦いを見ていただければ、それが自分の強みだと思ってます。
――対戦相手・森川選手へのメッセージをお願いします。
ケン:森川さん、今回は対戦よろしくお願いします。
何度も戦ってきましたけど、今回は“ガチ”ということで。マジのフルコンタクト、やりましょう。
熱い戦いをみんなに見せてやりましょうね。よろしくお願いします。
――観客の皆さんへメッセージを。
ケン:観客の皆さん、自分はこんな格好をしてますけど、別に目立ちたがりってわけじゃないんです。これは自分の「表現」なんです。
燃える魂の炎を、感じ取ってもらえれば、それで判定してもらえたら嬉しいです。よろしくお願いします!
――紅ケン選手が武道をやる上で一番大切にしていることは?
ケン:命ある限り、望みを捨てないこと。そして、たとえ倒れても、何度でも立ち上がること。
「ライフ・オブ・ジャスティス」、正しい心、正義の心でずっと戦い続けたいと思ってます。
・紅 ケン

43歳 / 162cm / 70kg
・武道・武術・格闘技歴:28年
・バックボーン:フルコンタクト空手 八極拳
・所属:紅琳館
・戦績:敬天愛人の勝敗 個人戦4戦2勝2敗
・必殺技:昇龍拳
・自流紹介:フルコンタクト空手をベースに八極拳をはじめジャンルに拘らず様々な武術・格闘技の技を取り入れ、強くなる為に強いヤツと闘い“無限”に進化するコトを信条としている流派。それが無限流(インフィニティ・アーツ)
第7回敬天愛人練武大会 大会情報/チケット
大会情報