武術家同士、本気の試し合い
あらゆる武道・武術・格闘技を愛する者たちが礼節を重んじ、安全な真剣勝負を通して交流を深め、楽しみ「親が子どもに見せたい格闘道」を体現することを目的としたアマチュア大会です。
敬天愛人練武大会の特徴
敬天愛人では試合の勝ち負けではなく、日頃の鍛錬の成果を試し、表現できることを一番の目的に、「実戦性」と「競技性」と「エンターテインメント性」のど真ん中を目指して、ルールを制定しています。
実戦を想定したルール設定
敬天愛人では以下のルールによって、より実戦に近い状況を再現します。
1.密着膠着の禁止
実戦において密着膠着した状況は、噛まれる・目に指を入れられる・金的を喰らうなど、さまざまなリスクが高まる危険な行為です。これらの状況を想定し、密着膠着した状態ではストップがかかります。
2.押出の有効性
日常の中で何もない平坦な場所は稀です。押されることで物や段差があればバランスを崩し、場面によっては階段や道路でのダメージを受ける可能性があります。そういった環境を適切に対処し、さらには巧妙な活用が求められます。
3.ラウンド制の廃止
イザという時、時間制限や休憩は無く、緊張感のある状況での一発勝負が求められます。そのため敬天愛人では、一瞬の攻防を大切にし、臨機応変な戦いを促進するためにラウンド制を廃止しています。
4.セコンドの廃止
実戦の中でセコンドは存在しません。イザという時は選手たちが自ら考え、行動することが求められます。この規定により、選手たちは自分が培ってきた技術と自己判断力が試されます。
5.体重差や服装などの不公平を認める
大会ではイザという時における不公平を当然のこととして認めています。体重差や服装の違いなどは大会の魅力の一部であり、安全に留意しつつ、環境の中で様々な要素が複雑に絡み合う戦いが繰り広げられます。
多種多様なルール
あらゆる状況を想定した、多様なルール設定が敬天愛人練武大会の魅力です。
その数なんと26種類。
顔面なし、寸止め、ガチ当ての基本ルールの他にも、金的や頭突きが許されたアドバンスルール、武器や対複数を想定した挑戦的なルールがあります。
在り方を問う観客判定
普通の格闘技ではレフェリーやジャッジが勝敗を決める中、敬天愛人練武大会は観客判定を導入しています。
時間内に試合の決着がつかなかった場合、試合内で獲得したポイントにかかわらず、観客による判定をとります。観客判定では「観客の主観」が最も重要視され、それでも決着がつかない場合は18歳以下による“子ども判定”が行われます。
敬天愛人は実戦性を求めますが所詮はルールのある競技です。
競技性によって向上心を得られるプラス面もありますが、競技に特化していくために本質から離れていくというマイナス面もあります。
競技とはその日、その時に、その場所で、そのルールで闘ったらどちらが優勢だったかを競うだけの話です。その条件が一つでも変われば結果は変わる可能性があります。
だから敬天愛人では「在り方」を問います。
自分自身を表現し、自分の学んできたことを表現する。
そしてKOや一本で決着がつかなかったら判定を観客に委ねる。
それでも決着がつかなかったら18歳以下の子供たちに判定を委ねる。
それによって敬天愛人のコンセプトである「親が子どもに見せたい格闘道」を体現していきます。
ルール
基本ルール
敬天愛人の基本のルールです。
場外への押出しと、有効な打撃、または投げ技でポイントを取ることができます。
①
上段突き無し 基本ルール
上段突きが禁止 2ポイント制
②
上段突き寸止め 基本ルール
上段突きが寸止め 3ポイント制
※上段蹴りでのノックアウトは可
③
上段突き有り 基本ルール
上段突きがあり 2ポイント制
④
上段突き無し 投げ有りルール
上段突きが禁止 投げあり 2ポイント制
⑤
上段突き寸止め 投げ有りルール
上段突きが寸止め 投げあり 3ポイント制
※上段蹴りでのノックアウトは可
⑥
上段突き有り 投げ有りルール
上段突きがあり 投げあり 2ポイント制
⑦
上段突き無し 寝技有りルール
上段突きが禁止 寝技あり 2ポイント制
⑧
上段突き寸止め 寝技有りルール
上段突きが寸止め 寝技あり 3ポイント制
※上段蹴りでのノックアウトは可
⑨
上段突き有り 寝技有りルール
上段突きがあり 寝技あり 2ポイント制
アドバンスルール
※フェイスガードを着用し目突きは当てる。
※各自のファウルカップの上に二重安全ファウルカップを着用 (各自のファウルカップを着用したうえで衣服の上から着用)し金的を直接当てる。ただし当てる以上の威力は反則とする。
⑩
目突き・金的・頭突き寸止め有りルール
⑧に目突き・金的・頭突き寸止め有り
⑪
短刀vs素手ルール
⑩に短刀攻撃有り 交互に闘う
⑫
短刀vs鞄ルール
⑩に短刀攻撃有り・鞄の攻防利用 交互に闘う
⑬
棒vs素手ルール
⑩に棒攻撃有り 交互に闘う
⑭
いつなんどきルール
⑩で上段蹴りも寸止め
負傷無しvs負傷有りで交互に闘う
※その場でくじによって闘う状況が決まる
例:右足骨折
⑮
集団戦 バトルロイヤル 一撃ルール
⑩で上段蹴りも寸止め
チャレンジルール
⑯
組技ルール
⑧でスタンドでの打撃寸止めポイント無し
⑰
環境利用ルール
⑧で上段蹴りも寸止め
※障害物や鈍器や段差想定
⑱
3vs3 団体戦 互戦ルール
①~⑩から選択
⑲
3vs3 団体戦 勝ち抜き戦ルール
①②④⑤⑦⑧⑩から選択
⑳
集団戦ルール
2vs2もしくは 3vs3 ⑧で上段蹴りも寸止め
㉑
集団戦 武器投入ルール
2vs2もしくは 3vs3 ⑧で上段蹴りも寸止め 武器有り
㉒
集団戦 大将取りルール
2vs2もしくは 3vs3 ⑧で上段蹴りも寸止め
㉓
集団戦 バトルロイヤル ルール
⑧で上段蹴りも寸止め
㉔
集団戦 バトルロイヤル 武器投入ルール
⑧で上段蹴りも寸止め 武器有り
プラスルール
㉕
上段突き・肘・膝・頭突き有り 寝技有り ルール
⑨にスタンド状態での頭部への肘・膝・頭突きが有り、フェイスガード着用、頭部への肘を使用する場合は肘サポーターを着用、グランド状態での頭部への肘・膝・頭突きは寸止め、頭部への足による攻撃は寸止めも反則
㉖
上段突き・肘・膝・頭突き・目突き・金的有り 寝技有りルール
⑨にスタンド状態での頭部への肘・膝・頭突き・目突き・金的が有り、フェイスガード着用、頭部への肘を使用する場合は肘サポーターを着用、グランド状態での頭部への肘・膝・頭突きは寸止め、頭部への足による攻撃は寸止めも反則
クラス分け
試合は参加者の実力や経験を考慮し、AからGまでのクラスに分けて試合が行われます。
試合自体は無差別で行われますが、各選手の希望するクラスや体格に合わせて、組み合わせがなされます。
クラス一覧
Aクラス
大規模な大会で上位入賞経験 or 格闘技のプロレベルでの試合経験あり
Bクラス
中規模な大会で上位入賞経験 or 格闘技のセミプロレベルの試合経験あり
Cクラス
小規模な大会で上位入賞経験あり or 格闘技のアマチュアレベルの大会で勝利経験あり
Dクラス
試合経験6回以上 or 格闘技のアマチュア大会で試合経験あり
Eクラス
試合経験3~5回 or 武術・格闘技経験3年以上
Fクラス
大会出場経験1~2回 or 武術・格闘技経験1~3年未満
Gクラス
未経験。試合経験無し or 武術・格闘技経験1年未満
プロ格闘技の経験がある猛者から、初めて試合に出る初心者まで、真剣勝負の覚悟と相手への尊重を持っていれば、どなたでも参加することが可能です。